コロナで帰国できぬ中国人ら、中東の中国大使館前で請願活動
中国当局は現在、海外帰国者が中共ウイルス(新型コロナウイルス)を持ち込む懸念から、外国に滞在する自国民の帰国を厳しく規制している。このほど、ドバイ、ヨルダン、クウェートとカタールにいる一部の中国人はそれぞれの現地の中国大使館の前で横断幕を挙げ、早期に帰国できるよう求めた。
情報筋が提供した動画では、各地の中国人が挙げた横断幕には、家に戻れるよう政府に「懇願する」「乞い求める」と書かれている。カタールにいる中国人らは、英語と中国語で「家に帰りたい」との横断幕を挙げた。一人の女性は、「私たちは仕事がなく、お金も所持しておらず、住む所もない。私は家に帰りたい」と大声で叫んだ。もう一人の女性は「私たちは路頭に迷っている」と叫んだ。
情報筋によると、6月末に動画を撮影した中国大使館の前で請願活動を行った中国人は未だに帰国できていない。「彼たちは懇願するという形で訴えれば、政府は反体制活動とはみなさないだろうと考えている」。請願活動に参加した中国人らは海外メディアの取材を受けないようにしている。
中国当局は3月下旬、海外からの感染者流入を防ぐために各航空会社に対して、中国と海外を結ぶ国際線について、「1社1路線で週1回」と命令した。この措置の下で、中国への国際便が激減し、航空チケットの購入価格が急騰した。各国で足止めになった中国人留学生や観光客らは相次いでSNS上で不満を露わにした。
(翻訳編集・張哲)
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