厚労省、海外ネット購入の健康食品49製品から医薬品成分 中国製が最多

厚生労働省は7月22日、平成30年度「インターネット販売製品の買上調査」の結果を発表した。海外インターネットで国内向けに販売された健康食品97製品のうち、49製品から医薬品成分を検出した。

それによると、強壮効果をうたう健康食品55製品のうち49製品から、頭痛などの副作用があるシルデナフィル(バイアグラのジェネリック薬)などの医薬品成分を検出したという。中国製が20種類以上と最多で(大紀元調べ)、ほかにタイ、マレーシア、アメリカなどの製品がある。

また、ダイエット目的の健康食品12製品から医薬品成分は検出されていない。

特に注意すべき結果として、いわゆる健康食品の中には、1カプセル当たりシルデナフィル139mgおよびタダラフィル47mg、チオデナフィル1mgを検出した製品があったと指摘した。シルデナフィルとタダラフィルは、勃起機能の低下に対して国内で承認されている2倍以上の量が含まれていた。チオデナフィルは未承認医薬品成分のため、使用すれば重大な健康被害が発生するおそれがあるという。

厚生労働省は調査の結果、その製品で健康被害が発生する恐れがあるとみなした場合、販売サイトへの削除要請や消費者への注意喚起を行っている。

(編集・佐渡道世)

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