間一髪! 燃えさかるマンションの3階から三歳児をキャッチしたアメフト選手

カリフォルニア州オレンジ郡のサドルバックカレッジでワイドレシーバー(アメリカンフットボールでパスプレーにおけるパスキャッチのスペシャリスト)として活躍した元選手が、三歳の男児を燃えさかる建物から救出しました。

インデペンデント紙によると、元選手の名はフィリップ・ブランクスさん、28歳の元海兵隊員です。ブランクスさんは、7月2日にアリゾナ州フェニックスに住む友人を訪ねた際に、外から助けを呼ぶ叫び声を聞きました。最初はけんかかと思ったブランクスさんですが、家の外に出てみると、誰かが「火事だ!」と叫んでいるのが分かりました。

裸足のブランクスさんが燃えている3階建てのマンションに駆け付けたとき、その家の母親が幼い子どもを中庭に投げ落としているのに遭遇しました。

(Courtesy of Phillip Blanks)

ブランクスさんは両手を広げ、間一髪で落ちてくる男の子を受けとめたのです。

ブランクスさんは、CBSのインタビューで、「男の子はヘリコプターみたいにぐるぐる回っていました。軽くて、頭が僕の肘にちょうど入ってきました。男の子は、足以外は無傷でした」と答えています。

男の子とその姉は重傷を負いましたが、火事から生還しました。一方、悲しいことに、母親は男の子を窓から投げ落とした後、帰らぬ人となってしまいました。

ブランクスさんのとっさの行動がなければ、事態はもっと悲惨な結末を迎えていたことでしょう。後に、彼は、ABCのインタビューで、「アメフト選手だったことが、男の子の救助に役立ったと思います。キャッチの仕方も分かっていました」と述べています。

(Courtesy of Phillip Blanks)

海兵隊での経験も、今回の救出劇に役立ちました。

「今回の件で、海兵隊の素晴らしい訓練には本当に感謝しています。自分は英雄ではありませんが、自分自身を鍛えられる人は、他の人を守ることができると思っています」 

大学でのブランクスさんは、2016年にワイドレシーバーとして活躍し、NFLへの加入も嘱望されましたが、個人的な事情でその夢をあきらめなければなりませんでした。

常に人の役に立つための努力を惜しまないブランクスさんですが、自分が住むコミュニティでセキュリティ会社を立ち上げ、子どもたちが安全に暮らせるよう地域への貢献も行っています。

ブランクスさんは、CBSのインタビューで以下のように述べています。

「今回の火事と同じようなことが起きることを、いつも心にとどめています。私は、人々を支えたいのです」

後にインデペンデント紙に語ったところによると、ブランクスさんは、火事を生き延びた二人の子どもたちの現在の様子を気にかけ、見守りたいとのことです。

自身の英雄的な行為はさておき、ブランクスさんは、「二人の子どもたちを身を挺して火事から救い犠牲となったお母さんこそ、真のヒーローなのです」と伝えています。

 

関連記事
フア・ムーラン(花木蘭)は、高齢の父親に代わって男装して戦場に挑んだ女性で、人気のある中国伝説のヒロインです。古代中国では、『木蘭詞』として記録されています。
焼き魚や豚の角煮などを作る際に火加減を調整するのを忘れると、うっかり鍋を焦がしてしまうことがあります。軽い場合は一部が焦げ、重い場合は鍋底全体に固くて厚い黒い汚れが付着します。
アメリカがん協会の最新報告によると、癌の死亡率は数十年にわたって持続的に減少しています。しかし、1990年代以降、特に若年成人の大腸がんの症例が増加しているといういくつかの例外的な状況が懸念されています。
エポックタイムズが入手した文書と一連の電子メールによると、CDCはワクチン導入直後から、死亡に至ったワクチン接種後の症例に介入し始め、時には検査官の見解を覆していたことが示されている。
  科学者たちは、50年前にイースター島で発見された化合物の秘密を、今なお解明し続けている。そこで細 […]