リンガーハット、香港から全面撤退

長崎ちゃんぽん専門店「リンガーハット」は7月29日、香港の最後の店舗を閉店し、香港から全面撤退することがわかった。中共ウイルス(新型コロナウイルス)の感染急拡大による影響とみられる。

リンガーハットは2013年、レストランなどを展開する香港の稲香控股有限公司(以下は稲香集団)と合弁会社、リンガーハット香港を設立した。これ以降、香港で九龍湾淘大商場(アモイプラザ)店、将軍澳広場店、黄埔店の3店舗を展開した。

将軍澳広場店は29日、フェイスブックで、閉店を発表し、日本語、中国語と英語で「さようなら」と書かれたメッセージを投稿した。同店舗は24日、中共ウイルスの感染急拡大で、店舗の営業を一時休止すると発表したばかりだった。

九龍湾淘大商場店と黄埔店はすでに相次いで閉店となっている。

リンガーハット香港のホームページは現在アクセスできない状態だ。稲香集団のウェブサイト上では、リンガーハットの店舗情報が削除された。

香港政府は27日、感染拡大防止措置を一段と強化するとして、7月29日~8月4日までレストランでの飲食を全面的に禁止し、公共場所でのマスク着用を義務化すると発表した。当局は今月の11~24日までの2週間、レストランなどへの入場制限措置を取り、レストランの収容人数は60%までと規定していた。

当局の措置で、外食チェーンは大きな打撃を受けた。稲香集団は29日、売上高の急減で上半期の赤字額は1億1000万香港ドル(約15億円)にのぼると公表した。

香港衛生当局の発表では、29日時点で、中共ウイルスの累計感染者数は3000人を超え、死者が24人となった。この日も新規感染者118人が確認された。新規感染者数は8日連続100人超となった。

(翻訳編集・張哲)

関連記事
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。
香港では「国家安全法」を導入したことで、国際金融センターとしての地位は急速に他の都市に取って代わられつつある。一方、1980年代に「アジアの金融センター」の名声を得た日本は、現在の状況を「アジアの金融センター」の地位を取り戻す好機と捉えている。
米空母、台湾防衛態勢に 1月29日、沖縄周辺海域で日米共同訓練が挙行された。日本からはヘリコプター空母いせが参 […]