台湾の李登輝元総統が逝去 「共産主義は嘘つき」指摘していた
台湾の李登輝元総統が7月30日夜、台北の退役軍人総合病院で亡くなった。李氏は生前、共産主義の掲げる理想論は、人々を騙すための口実に過ぎないと警告していた。
李登輝氏は、1923年台北生まれ。米国コーネル大学で農業経済学博士号を取得。蒋経国政権を副総統として支えた。蒋氏の亡き後は後継者として1996年に台湾史上初となる民主主義選挙により選ばれた総統となった。内戦やクーデターを起こさずに台湾を民主化した功績から、「民主先生(ミスターデモクラシー)」と呼ばれた。中国共産党との外交交渉を維持しつつ、同党の軍事的圧力から台湾の自治を守った。2000年5月19日に任期を終えたが、その後も日本や米国との政界や言論、メディアと交流を重ねた。
李氏は若い頃、共産主義の祖であるマルクスの著書『資本主義』を学び、一時期は共産党に入党した。 しかし、後に「労働者と資本家の関係はマルクスが言っていたようなものではない」と共産主義の嘘偽りに気づいた。米国留学から帰国すると、国民党に入党した。
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