フランスのコロナ感染者、25日は3304人 若い成人の感染増える

[パリ 25日 ロイター] – フランス保健省の25日の報告によると、新型コロナウイルスの新規感染者は3304人と、1日の感染者数としては前週末の高い水準を下回った。ただ、若い成人の間で感染者が増えており、多くは無症状だという。

新規感染者は23日に4897人と、ロックダウン(都市封鎖)解除後で最多となった。24日は1995人と、週初に減少する通常の傾向が示された。[nL4N2FQ0ID]

感染者数の累計は24万8158人で、死者は過去24時間に16人増え、3万0544人となった。入院者数は90人減の4600人、集中治療を受けている人は11人増の410人。

疫学者らは医療機関があまり逼迫していない状況について、若い層で感染者が特に増えているからだと指摘。若い層は通常、症状が軽いか無症状で済む。

ただ、保健省によると、新型コロナによる入院患者に40歳未満の年齢層が占める比率は7月初旬以降に2倍以上に上昇し、18%になった。7月以前は約8%にとどまっていた。集中治療を受けている患者に40歳未満の年齢層が占める比率も約13%と、今春時点の7%から上昇した。

フランス国立保健医学研究所(INSERM)の疫学者は「感染者が若い層に限定されるとは想定し難い。若い層で広がれば広がるほど、高齢者にも拡大する確率が高まる。高齢者や高齢者施設に伝染すれば、雪だるま式に拡大する可能性がある」と警告した。

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