スウェーデン、中国BGI社の検査キットで約3700人に偽陽性

スウェーデン公衆衛生局は8月25日、中国製中共ウイルス新型コロナウイルス)PCR検査キットに欠陥があったため、検査を受けた国民のうちの約3700人が誤って陽性と判定されたと公表した。

同局によると、検査キットの製造元は中国深セン市に本社を置く遺伝子解析大手、華大基因科技有限公司(BGI Genomics)だ。同社のキットでは、「ウイルスのレベルが非常に低く、陰性の結果を区別できなかった」という。

スウェーデン国内の2つの研究機関が品質管理検査を行った際、この検査キットの欠陥を見つけた。

公衆衛生局によると、偽陽性と判定された3700人は、3月から8月の間に自宅でこの検査キットを使ったという。大半の人々は「症状が軽度の人や検査時に無症状だった」と同庁は声明で述べた。

BGI Genomicsの検査キットは中国から世界中に流通しているため、スウェーデン政府は、この不良品情報を欧州連合(EU)や世界保健機関(WHO)に報告した。

今年3月以降、チェコ、英国、インド、スペイン、フィリピンなどの国で中国製検査キットの欠陥や精度の低さが報告されている。

(翻訳編集・張哲)

関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。