8月25日、イタリア外務省の外で、王毅外相の訪問に抗議する香港の活動家・羅冠聰氏(Marco D'Ippolito/大紀元)

各国から人権問題への懸念表明 仏メディア「王外相の欧州歴訪は失敗」

中国の王毅外相は8月25日~9月1日の日程でイタリア、フランス、ドイツなど欧州各国を訪問している。香港問題などで溝が広がる各国との関係修復を図る狙いがあるとみられる。しかし、最初に訪れたイタリアから、現地住民による人権問題への抗議が相次いだ。仏メディアは今回の訪問は「失敗に終わった」と評した。

各国で冷や飯を食わされた。中央通信社の報道によると、王毅氏はイタリア滞在中、「五つ星運動」の元メンバーであるルイジ・ディマイオ(Luigi Di Maio)伊外相との間で、新シルクロード政策を通じた二国間協力協定の強化を図るための2つの重要な貿易協定に調印したが、同国ジュゼッペ・コンテ首相は王毅氏との会談を拒否し、2人は電話でのやりとりのみとなったという。

また王氏と会談したオランダのステフ・ブロック(Stef Blok)外相は、北京が新疆や香港のウイグル人の自由を制限していることに懸念を表明した。

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