ハンガリー議員、中国大使館から圧力「最も不条理な瞬間」と書簡を公開

ハンガリー国会議員シズル・ベーネデット(Szél Bernadett)氏は、自身が8月19日にブダペストの駐ハンガリー中国大使館から「議員が法輪功支持の共同声明に署名したことに反対する」などの内容の書簡を受け取ったことを公表した。「これは自分の政治キャリアの中で最も不条理な瞬間だ」と憤慨する彼女は、同書簡を自身のフェイスブック上に公開した。

シズル議員が署名した法輪功を支持する声明は、中国共産党による21年間にわたる法輪功への組織的で残酷な迫害を直ちに停止することを要求するもので、それには世界中の600人以上の政治要人たちも署名している。

それ以外にも、約30人の米国議員や十数人のドイツ議員たちも、個別に法輪功を支持し、迫害を非難する声明を発している。

同議員は大紀元メディアグループの衛星放送・新唐人テレビ(NTD)の取材に対して「独立した国家で、国民により選出された国会議員に対して、他国の大使館から『どう振る舞うようにすべきだとか、どの運動に署名するべきではない』などを要求する書簡を送られることは尋常ではない」と非難した。

また、「私たちヨーロッパおよび世界中の多くの民主主義国家では、信仰の自由を尊重しており、良知の理由で人々が投獄や迫害されるべきではないと信じている」と中国の圧力には屈しない強い意を表した。

法輪功(ファルンゴン)とは「真・善・忍」で己を律することを教えた佛法修煉法。1998年5月、気功団体を管轄する中国国家体育総局は法輪功を調査し、その結果、法輪功の学習による病気治療と健康維持の有効性は97.9%との結論を出した。

しかし、当時の中国共産党総書記・江沢民は法輪功に対して、1999年7月20日に「徹底的な殲滅(せんめつ)」を指示し弾圧を始めた。弾圧前、法輪功学習者は7000万人と党員の数を越えたという。

中国大陸では迫害政策がいまもなお続いている。

(大紀元日本語ウェブ編集部)

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