コロナ中でも「日帰り台湾旅行」 台湾観光局がイベント開催
台湾観光局東京事務所が9月12日、日本橋の『コレド室町テラス』で「イロイロ、遊び台湾」イベントを開催した。会場には台湾好きな日本人や在日台湾人が参加し、グルメに舌鼓を打ちながら、二胡の演奏やマジックのパフォーマンスを楽しんだ。
「五感で台湾風情を感じる疑似日帰り台湾旅行」と銘打った今回のイベントは、同事務所が今年実施した初めての屋外イベント。コロナ感染症の影響を受けて、台湾旅行ができない日本人の寂しさを癒す場として企画された。
当日、二胡が奏でる台湾楽曲や、美食、九份3D撮影コーナーのほか、台湾観光局として日本では初の空からの台湾を見るという新しい視点からのフロアビジョン、VRを導入した。ステージバックパネルには最近人気のレトロ感漂う台湾の飾り窓『鉄窓花』格子から見える台北の天空をデザインし、さながら台湾にいる感じを演出していた。
会場ではキッチンカーで、牛肉麺、汁無しタンツーメン、香腸(台湾ソーセージ)、雞排(台湾フライドチキン)等、台湾グルメが提供された。
謝長廷駐日代表も出席した。謝代表は華麗な手さばきで台南のミシュラン1つ星にも輝いた「台湾タンツーメン」の湯切りを披露し、湯切りの加減で食感も変わってくるため、大事なポイントを解説した。
台湾は4月中旬から市中感染が発生しておらず、今回の感染抑制における台湾の成功実績は日本のメディア媒体を通じて報道されていることからも、謝代表はコロナ感染終息後、皆さんに安心安全の台湾を訪れて頂きたいと呼びかけた。
神奈川県からイベントに参加した柳下さん夫婦はこれまで3回、台湾を訪れたことがあるという。台湾の建築、グルメ、人情に魅了され、4回目の渡航を計画したが、コロナの影響でキャンセルとなった。「台湾各地を回ってみたい」と次回の旅を心待ちにしている様子だった。
東京在住の八鍬さんは家族3人で来場した。これまで7回も台湾旅行を重ねてきた台湾のファンだ。「台湾の美食と台湾人の優しさですっかり台湾の虜になった」、今回の目当ては台湾のグルメだという。
旅行業界に勤務する中村さんは友人4人とともに会場を訪れた。「台北が一番好き。見て楽しいお店がいっぱいあるから」と話した。「台湾のコロナ感染対策が成功し、できるだけ早く日本人観光客を受け入れてほしい」と期待している。
鄭憶萍所長によれば、東京事務所では7月よりトラベル講座を主催し、アンケート調査によれば95%以上の人から台湾に行きたいとの回答を得ている。
在日台湾人もイベントを楽しんだ。コロナの感染拡大で台湾への帰省が叶わなくなった2人の若者は「ホームシックが解消された」と満足げに話した。
11月15日まで、コレド室町テラス2Fの誠品生活の中央通路に台湾観光局スポットパネル展、旅行PRフィルムおよびメッセージボード特設エリアが設置されている。多くの方に渡航規制解除までの期間、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚などの五感を通して、台湾への思いを癒してもらいたいとしている。
台湾観光局は毎年、テーマを設定して観光客の誘致に努めている。今年は「脊梁山脈観光」をテーマに、世界に向けて台湾の山林美をアピールしていく。
台湾政府は近年、自転車観光事業に注目し、全域で自転車道を整備した。国際的に有名な旅行雑誌「ロンリープラネット」は2012年、台湾をおすすめの旅行エリアの首位に選んだ。その理由は、風景が独特で美しいだけでなく、すべての島に自転車道が設けられているからだ。そのため、海外からの自転車旅行客が徐々に増えている。
鄭所長は、今回のイベントは日本全国への道路の起点である日本橋で開催されていることからも、コロナ終息後、台湾が日本の人々にとって海外旅行への「スタート」になって欲しいとした。
台湾観光局公式HP:https://jp.taiwan.net.tw/
(大紀元日本ウェブ編集部)