米ロサンゼルス市、潮だまりで密漁の中国人数十人を起訴

カリフォルニア州ロサンゼルス市の検事マイク・フォイヤー(Mike Feuer)氏は9月17日、同市の海岸地区にある町、サンペドロ (San Pedro) のホワイトポイントビーチで、無許可で大量のヘソアキクボガイやオマール海老などの海洋生物を獲ったとして、45人を起訴したと発表した。

当局によると、45人は、同地区の潮だまりで道具を使って密漁したという。起訴リストに記載されている名前から、45人のうち、約40人は中国人である可能性が高いとみられる。

フォイヤー検事は記者会見で、「COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の大流行で、職を失った人々の『絶望感』はわかる。しかし、このような方法で家族を養うのは正しい道ではない」と指摘した。

同州魚類野生生物局は5月にも、バールやドライバー、他の園芸用具を持参したグループがホワイトポイントビーチで海洋生物を獲っているとの通報を受けた。同局の担当者によると、中共ウイルス(新型コロナウイルス)の感染が拡大してから、密漁者が増えた。一部の人が、フェイスブックなどのSNS上で、ホワイトポイントビーチの潮だまりで「たくさん獲れる」と書き込んだことが背景にあるという。

フォイヤー検事は、許可があって少量であれば、獲っても問題はないとした。しかし、密漁者は1回で、一気にウニ77個を採取した。「これは、許可の2倍の数だ」という。また、同検事によると、密漁者からは、ヘソアキクボガイ1200個と季節外の漁獲が禁止されているオマール海老やヒトデも押収した。ヘソアキクボガイの数は、漁獲許可に定められた数の約35倍だという。

(大紀元日本ウェブ編集部)

関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。