2016年3月3日習近平氏と王岐山氏が共産党政治協商会議の開幕式に出席した(Lintao Zhang/Getty Images)

同志から敵に?習近平当局、王岐山氏の元側近を「重大違反」で調査

中国共産党は10月2日、王岐山国家副主席の側近だった董宏・前組長(66)を「重大な法律と党規違反」の疑いで調査していると発表した。同氏は、党中央規律検査委員会のトップを務めた王岐山氏の下で、党中央巡視組の責任者として、幹部の汚職行為を摘発していた。

董氏は、王岐山氏が1998年広東省副省長に赴任した時、同省政府発展研究センターの副主任だった。2000年以降、董氏が王氏の部下として、国務院経済体制改革弁公室、海南省党委員会、北京市政府などで要職を務めた。

王岐山氏が2012年、最高指導部である党中央政治局常務委員に選出され、党中央規律検査委員会書記に起用された後、董宏氏は15年2月から、党中央巡視組の副組長や組長、党中央弁公庁調査研究室5組の組長などを歴任した。王氏が中国各地を視察した際、董氏は常に同行していた。

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