2020年10月2日、ホワイトハウスのサウスローンで、ウォルター・リード国立軍事医療センターへ出発するドナルド・トランプ大統領 (Drew Angerer/Getty Images)

「トランプ感染の責任は中国共産党にある」ゴードン・チャン氏

作家であり中国専門家でもあるゴードン・チャン氏は、中共ウイルス(新型コロナ)流行初期に隠蔽をした中国共産党は、ウイルスの世界的な大流行とドナルド・トランプ大統領の感染について責任を負うべきだと述べた。

長年、中国問題を研究してきたチャン氏は大紀元の取材で、中国政府は他国の経済に損害を与えるため、意図的に中共ウイルスを世界に拡散させたと信じていると述べた。

「習近平は、コロナウイルスが自国に大きな損害をもたらしたと知り、意図的にウイルスを拡散させようとしたと思う」と同氏は大紀元のJan Jekielekに語った。「それが研究室で作られたものなのか、それとも自然に発生したものなのかは分からない。しかしおそらく研究室から来たのではないかと思う」

チャン氏は、習近平政権下の中国当局は、昨年12月にはすでに流行拡大の危険性を知っていたが、意図的にその深刻さを世界に隠し、他国の警戒を緩めたと話した。

「中国がトランプ氏を感染させたと思っている」とチャン氏は述べた。「米国はもっと迅速に対策すべきだったと言う人もいる。それについては多くの議論があるだろう。しかし、中国がいったん感染性を否定し、その後感染性を認めてからも、事態の深刻さを過少に報告していたことは確かだ。その結果、米国をはじめとする国々は、通常取るはずの予防措置を取らなかった」

チャン氏は、ホワイトハウスのパンデミック対策チームのトップメンバーであるデボラ・バークス博士とアンソニー・ファウチ博士が、中国の統計について公に懐疑的な態度を示していることを指摘した。バークス博士は4月に、中国で報告されている低い死亡率は「基本的に非現実的だ」と述べ、ファウチ博士はさらに、中国共産党の指導者が「最初から偽情報を広めていた」と非難した。

中国共産党と中国国民を区別したポンペオ国務長官の最近の演説について、チャン氏は、このような外交的アプローチを中国政府は最も恐れていると述べた。

「覚えておかなければならないのは、他の国が共産党を通り越して中国国民に話しかけることほど、中国共産党が嫌がることはないということだ」と同氏は話した。「あらゆる努力をして中国共産党を非正統化する必要があり、中国国民に話しかけることはその大事な一環だ」

チャン氏はまた、大統領選挙を控え、米国社会を不安定化させようとする動きが続いていると警告した。「執拗に大統領を攻撃する」中国政府寄りの迷惑ニュースチャンネルに加えて、同氏は、過去数カ月にわたって米国の都市で発生している暴動の背後にも中国共産党があると述べた。

「中国は今年、米国内の暴力を扇動しようとしているという報道がある」と同氏は話した。「自由アジア放送 (RFA) の報道によると、閉鎖されたヒューストンの中国領事館には、人民解放軍の情報部隊の拠点が置かれていたという。そこではビッグデータを使って、「ブラック・ライブズ・マター」や「アンティファ」の抗議活動に参加する可能性が高い米国人を特定していた。そして人民解放軍は暴動を起こす方法についての動画を彼らに送った」

「もし中国共産党がアメリカ人の気分を読み取ることに長けていたら、私たちは本当に困ったことになるだろう」とチャン氏は述べた。

(大紀元日本ウェブ編集部)

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