中国駐在記者も務めた米大統領副補佐官マシュー・ポッティンジャー氏は、中国共産党統一戦線の影響について語った(GettyImages)

中共の統一戦線工作の影響、軽視しないで=米大統領副補佐官が警告

米国のマシュー・ポッティンジャー大統領副補佐官は、民主主義国家は中国共産党の行動を警戒し、ニセ情報の流布や西欧の民主制度への侵害を防がなければならないと主張した。ポッティンジャー氏は、中国共産党の統一戦線工作は、世界各地で静かに展開されており、人知れずに西洋思想と民主主義制度を変えていると強調した。

ポッティンジャー氏は10月23日、英国の有名シンクタンク「ポリシー・エクスチェンジ(Policy Exchange)」のイベントにオンラインで参加し、流暢な中国語で講演した。同氏は、情報ネットワークの時代で、民主主義国家は独裁国家から挑戦を受けており、国家の経済力だけが、この戦いの勝敗を分ける唯一の要因ではない、と述べた。

ポッティンジャー氏はかつて、米報道機関の特派員として中国に駐在していた。同氏は、独裁政権は巨大な資源を支配、動員できるため、虚偽の情報を拡散させる能力、西方の世論と認知に影響する能力は軽視できないと語った。

▶ 続きを読む
関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。