中国各地で「染色ミカン」が発覚 「手が真っ赤に」数年前も確認

中国国内メディアによれば、湖南省洛陽市や吉林省長春市、陝西省、湖北省など各地で1月下旬以降、添加剤で染色した「染色ミカン」が市場に出回っている。中国のSNSには、ミカンを手にした人々から「染料が付着した」と訴える写真や動画が投稿され、物議を醸している。

陝西省の西安栄養学会「暮らしの実験室」は、現地の5カ所で購入した8種類のミカンに対して実験を行ったところ、2種類のミカンが化学的に染色されていたことがわかった。

報道によれば、「ミカンを食べたら指が赤くなり、手を洗って皮をむいたら、指が再び赤く染まった。皮をティッシュで拭いたら、赤い色が拭き取れた。化学製品の異臭がする」という市民の声も上がった。

中国最大のSNS・微博(ウェイボー)にも、「昨日買ったミカンを食べた時、唇が皮に触れて、薬のように苦かった。あわててティッシュで拭いたら、ティッシュが赤く染まった」「前に箱買いしたミカンもそうだった。生後数カ月の子供にたくさん食べさせてしまった!」など、染色ミカンに関する投稿がある。

2020年4月、ある市民が撮影した動画には、工場のような建物のなかで、従業員がミカンに防腐剤と染料をつける過程を収めていた。撮影者は「見た目だけでモノを買ってはいけない」と注意を促した。

中国で生鮮食品の染色問題が明るみになるのは、今回が初めてではない。山東省済南市でも2017年、悪徳な果物卸売業者が、見栄えを良くするため、熟していないミカンに染色していたことを認めた。同年1月中旬、貴州省では「染色ネギ」が話題となった。ネギを手にした人々から「ティッシュで拭くと青い染料が移り、水で洗えば水が青くなった」というSNSでの書き込みが相次いだ。

(大紀元日本ウェブ編集部)

関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。