写真は南シナ海のミスチーフ礁(TED ALJIBE/AFP via Getty Images)

日本、中国の南シナ海の領海主張を拒否 国連あてに文書提出

日本の国連代表部は国連事務局に宛てた1月19日付の外交文書で、中国の南シナ海における領域の主張は国際条約に則っておらず、正当性はないとした。また、中国は航行や飛行の自由を制限しようとしていると非難した。

中国は「南シナ海の島々や岩礁に領海基線を引くことは、国連海洋法条約(UNCLOS)と一般的な国際法に準拠している」と主張しており、周辺諸国の反発を招いている。日本は今回の口上書で、中国のこのような主張を否定した。

日本当局は、南シナ海仲裁裁判所の判決に中国が従っていないことにも触れた。事実、仲裁裁判所は2016年7月、中国の主張は「国際法上の法的根拠がなく、国際法に違反する」と判断した。南シナ海のほぼ全域(九段線)に領有権があるとする中国の主張は、国連海洋法条約に違反しており、中国による大規模な埋立て及び人工島の建設で、サンゴ礁の自然環境に重大な損害を与えているなどと判断された。

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