アストラゼネカ、EUに800万回分のワクチン追加供給提案=関係筋

[ブリュッセル 29日 ロイター] – 英製薬大手アストラゼネカは新型コロナウイルスワクチンの供給不足を巡る欧州連合(EU)の不満を和らげるために、追加で800万回分のワクチン提供を申し出た。EU筋がロイターに明らかにした。

ただEU側は依然として当初約束していた量には遠く及ばないと指摘している。

アストラゼネカは先週、ベルギーの工場で製造に問題が生じたとしてEU向けのワクチン供給を減らすと発表した。EU当局者はこれにより1─3月のワクチン供給量は3100万回分となり、当初の予定を60%下回ると反発している。

EU筋によると、アストラゼネカは今週、第1・四半期の供給量を3900万回分に引き上げることを提案したが、これでは不十分と判断された。

同筋は8月に結んだ契約では、少なくとも8000万回分を、「契約の解釈によっては」1億2000万回分を供給することになっていたと指摘した。

アストラゼネカのソリオ最高経営責任者(CEO)は27日にEU当局者と協議したが、関係筋によると、EU向けの供給は「最善努力」条項に基づくもので、納入時期については法的拘束力はないとの立場を崩さなかった。

またEU側は英国で製造しているワクチンをEUに回すよう求めたが、ソリオ氏は英国との合意を理由に拒んだという。

2人の関係者はアストラゼネカとの契約について、同社に3億3600万ユーロ(4億0600万ドル)支払うことになっていると述べた。英国の2工場とドイツとベルギーの工場でのワクチン製造などに充てられるという。

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