2012年1月26日、北京の産院で新生児を抱いている女性(Ed Jones/AFP/Getty Images)

中国、人口減少が加速 出生数前年比3割減の地域も 

中国の大手旅行サイト「Ctrip.com」の創設者で、北京大学光華管理学院の教授である梁建章氏は、同国主要経済メディア「財新」に発表した2月1日付の記事で、中国の人口崩壊が始まったと警告した。複数の地方政府のデータによると、中国の人口は減少しており、出生数が30%以上減少した地域もある。

各政府の発表によると、広州市の昨年の出生数は約19万5500人で、前年比9%減となった。浙江省温州市の昨年の出生数は約7万3230人で、前年より19.01%減少した。安徽省合肥市は前年より23%減少し、浙江省台州市は32.6%減少した。出生数の増加を報告した地域はまだない。

昨年の広州市の出生数は過去10年間で最も少なく、温州市は過去6年間で最も低い出生数を記録した。

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中国北京市では4日、当局の諮問機関にあたる中国人民政治協商会議(政協)が開幕された。中国メディアによると、政協の男性委員は会議で、少子化の対策として30歳以上の未婚女性の出産を認めることを提案した。
中国国家統計局は17日、2021年の全国出生数は1062万人で、5年連続の減少と発表した。また、昨年の出生率(人口1000人当たりの出生数を示す比率)は7.52人と1949年の共産党政権樹立以来の最低水準を記録した。
近年、中国の少子化問題は深刻になる一方のようだ。地方政府はこのほど、子育ての負担を軽減するとして優遇融資策を相次ぎ打ち出した。中国では初の試みとみられる。
中国は日本よりもはるかに深刻な少子化に直面している。中国共産党政権は7月20日、夫婦1組につき3人まで子供をもうけることを認める方針を打ち出したのに続き、出産を奨励するさまざまな政策を導入する文書を正式に発表した。中国共産党(中共)は、急速に進む少子高齢化による経済成長鈍化などへの危機感を抱き、産児制限を緩和する方針だ。