金融都市ロンドンの課題、EU離脱でなくNYや東京との競争=英外相

[ロンドン 14日 ロイター] – 英国のラーブ外相は14日、世界的な金融センターとしてロンドンが直面する課題は、欧州連合(EU)離脱に伴いビジネスが欧州の他都市に奪われるというリスクではなく、ニューヨークや東京など他の地域だとの認識を示した。

英国は2020年末にEU離脱を完了したが、離脱直前に合意した自由貿易協定には金融サービスに関する取り決めが含まれていない。

11日に公表されたデータでは、英国がEUから完全に離脱して以降、ロンドンは欧州最大の株式取引拠点としての地位をアムステルダムに明け渡し、英国のデリバティブ取引の一角も手中にしたことが明らかになった。

一方、ラーブ外相はBBCとのインタビューで「世界の金融センターであるロンドンへの挑戦は、欧州の他の金融ハブではなく、東京やニューヨークなどの地域からもたらされる」と説明した。

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