中国石家荘市、住民数千人が封鎖措置に反発 政府職員らと衝突
中国河北省石家荘市では今月7日、数千人の市民が厳しい外出禁止措置の解除を求める際、市政府の職員らと衝突したことがわかった。市民は、1カ月以上続いている封鎖措置で、精神的なストレスが溜まり、収入減少による生活苦を訴えた。
石家荘市は1月6日、中共ウイルス(新型コロナウイルス)の感染拡大に伴い、戦時状態を宣言した。市政府は、藁城区を含む一部の地域に対して封鎖措置を実施したが、感染者数の減少傾向があったため、2月上旬に一時措置を緩和した。
藁城区にある集合住宅「恒大緑洲社区」に住む李さんは、今月14日、藁城区で再び新規感染者が確認されたため、外出・移動禁止令が再実施されたと大紀元に語った。
李さんによると、住民が団地の外に出ないように、当局は団地の周りにバリケードを設置し、有刺鉄線を張り、さらに警察官も投入された。
同団地には15棟のマンションがある。「数日前、政府の職員は住民に、自宅のあるフロアから降りてはいけないと話した。自宅から離れる人は逮捕すると言われた」
李さんは、「私たちの団地では感染者が出ていないのに、住民はすでに13回のPCR検査を受けた。まさに資源の浪費だ。PCR検査を受けすぎて、喉も痛い」と述べた。
住民によれば、7日、市政府の担当者が団地に訪れた際、外出禁止措置の解除を求めるために、約1万人の人が集まった。しかし、担当者が住民に対して横暴に振舞ったため、不満が溜まっていた住民の怒りが一気に高まって、市政府の職員らと衝突した。
李さんは、封鎖措置で1月6日から会社に出勤していない。「私たちは、政府が封鎖措置を解除し、会社への出勤を認めることを要求している。約2カ月も出勤していないので、収入が減った。出勤しないと、住宅ローン、自動車ローンなどの返済ができなくなるし、電気代も水道代を払えず、食事も困ってしまう」
李さんは、「政府の行き過ぎた防疫措置により、苦しい生活を強いられている。この措置で私たちはうつ病になりそうだ」と憤った。
(翻訳編集・張哲)