ニューヨーク市マンハッタンにあるコロンビア大学のキャンパス(Benjamin Chasteen/The Epoch Times)

米コロンビア大学、人種や性別に基づく6つの卒業祝典を予定 米議員が批判

ニューヨーク市にあるコロンビア大学は、異なる文化的背景、人種、または性別を持つ学生のために、6つの別々の卒業祝典を行うと発表した。

同大学のウェブサイトによると、生徒の多様性に敬意を表して、「多文化卒業祝典」と呼ばれるオンラインのイベントを行う予定だという。また、この特別な祝典は「様々な自己認識を持つ学生のために、より親密な環境を提供する」という。

祝典は録画され、後で公開される予定だ。

祝典の種類には、「ラテン系卒業式」 「黒人卒業式」「アジア人卒業式」「先住民卒業式」「第一世代(家族の中で初めて大学に通う学生)や低所得者層の卒業式」、そしてLGBTIAQ+コミュニティのための「ラベンダー卒業式」がある。

同大学はツイッターで、一部の報道は「多文化卒業祝典」を誤って伝えているとし、「大学全体の卒業式はこれまで通り行われ、特別な祝典はそれに加えて行われる」と説明した。

「各グループの学生は希望すればこれらのイベントに参加できる。学生たちの達成を祝う重要で親密な、そして歓迎的な空間だ。イベントは学生や学生グループと協力して組織されている」

トム・コットン上院議員(共和党・アーカンソー州)はこれを批判し、「批判的人種理論(critical race theory)」が原因だと非難した。

「批判的人種理論とは、人の価値は肌の色に基づいており、人種が私たちのすべてを定義しているという考えだ。これは単に間違っているだけではなく、危険な考えだ」とコットン議員は述べた。

 

「批判的人種理論は、学校で子供たちに押しつけられ、会社では人事部によって売り込まれてきた。バイデン政権は『人種平等』の名の下でそれを受け入れてきた」とコットン議員は続けた。

彼はさらに、「批判的人種理論の行き着く先は、人種隔離だ」と付け加えた。

米国で最も長い歴史を持つ中国系市民権団体である「中国系米国人市民連合」は最近、批判的人種理論を非難する声明を発表した。

「批判的人種理論は憎しみに満ちており、対立的で操作的な詐欺だ」と声明は述べている。「政治や報道、教育界に仲間を持つヘイトグループがある。彼らは、批判的人種理論は多様性、平等、包括性を意味し、人種差別に反するものだとしている。しかし、実際はその正反対で、同理論は根本的に人種差別的、抑圧的、そして対立的である」

(大紀元日本ウェブ編集部)

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