【医学古今】
夏の水毒症に注意
一般的に、特に高齢者は夏の脱水症を心配しますが、水毒症にはあまり注意を払わないようです。
脱水症予防のために水を飲むよう心掛けますが、冷たい飲料水を多く摂っています。すると、一部の人は食欲の低下、ほてり、異常発汗、だるさ、めまい、頭痛などの症状を訴えます。しかし、病院で検査しても原因が分からないこともあります。
漢方医学による診察の場合、腹診すると心窩部が冷たく、振水音があり、舌がやや大きく、脈が緊、ツボを触診して水分(すいぶん)、陰陵泉(いんりょうせん)、三陰交(さんいんこう)、上廉(じょうれん)、下廉(げれん)などに圧痛があれば、ほぼ水毒症であると判断できます。したがって、以上のツボに鍼灸を施せば、症状は改善に向かう場合が多いのです。
関連記事
立春のころは気が動き出す一方、体が追いつかず不調を感じやすい時季。ねぎま鍋は巡りを助けながら内側を養い、陽気がのびる流れをやさしく支えます。
真冬の強い冷えは心の働きを弱め、動悸や不安感を招くことがあります。さつまいも・生姜・黒糖を組み合わせたおかゆで、体を温め血を養う養生法を紹介します。
柚子皮の香りは気を巡らせ、果肉は潤し、はちみつはやさしくまとめる。はちみつ柚子茶にひそむ陰陽の調和と、心を整える食養の知恵を解説します。
冬は腎を中心に、体の土台を静かに整える季節と考えられています。黒豆を軸に五穀を組み合わせることで、五臓の巡りを穏やかに支える食養生の知恵を紹介します。
生姜は冬に役立つ食材ですが、使い方によっては体の温かさを外に逃がしてしまうこともあると考えられています。酢と火の入れ方を工夫した、生姜焼きの一例を紹介します。