中国CGTN、架空のフランス人記者の記事掲載、記事にボロ、笑い物に
中国官製メディアはこのほど、ローレン・ボーモンド(Laurène Beaumond)というフランス人独立系ジャーナリストの記事を競って掲載した。「新疆ウイグル人への弾圧はでっち上げだ」とする記事の見解が、共産党のプロパガンダと完全に一致しているからだ。しかし、フランスメディアによる調査の結果、そのような人物は実在しないことが判明した。
中国国際テレビ(CGTN)のフランス語サイトは3月28日、「ボーモンド」氏の記事を掲載し、大手ポータルサイト「捜狐」など中国大陸のサイトにも転載された。
「ボーモンド」氏は、中国に7年間住んでいたとプロフィールに書いた。2014年と2019年に新疆ウイグル自治区を訪れたことがあるという。
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