(Public Domain)
(Public Domain)
古代中国の物語

赤子を救った書生 

昔、浙江省寧波市に袁道済(えん どうさい)という書生がいた。彼は非常に貧しく、科挙の試験が行われる都へ行くこともままならなかったので、親戚や友人たちが彼のために旅費を工面してやった。

都へ行く途中、袁は道端に捨てられている赤ん坊に気づいた。そのまま通り過ぎることはできず、近くの豆腐屋の夫婦に所持金を渡して赤ん坊を託した。

一文もなくなった彼は仕方なく寺に寄り、なんとか一晩だけ泊めてもらうことになった。その晩、寺の和尚はある夢を見た。各府の城隍神(じょうこうしん。中国の民間信仰における土地の守護神)が一堂に会し、書生たちの名簿を文昌帝君(学問の神様)に見せながら、何だかんだと話し合っている。

寧波の城隍神は、「袁道済は赤ん坊の命を救った心根の優しい男です。必ず合格させるべきでしょう」と言った。しかし、文昌帝君は袁をひ弱で貧相だと思い、難色を示した。城隍神は「髭をつければ良くなるのでは」と提案した。

翌日、和尚は自分が見た不思議な夢を袁に話そうと部屋に向かった。すると、長い髭を蓄えた袁が出てきた。和尚は驚き、自分の夢を袁に伝えた。後に袁は都で科挙に合格し、運勢が好転したという。

「北東園筆録続編」より

(翻訳編集・李青)

関連記事
糖尿病の方や低糖質食実践者でも楽しめる、血糖値に優しい7種のおやつを紹介。食べ方や選び方のコツを押さえれば、おやつは我慢せず賢く楽しめます。
印刷物の読書は、スクリーン読書と異なり、脳の深い処理を促進し、記憶力や理解力、情緒や社会性の発達に良い影響を与えることが、神経科学の研究で明らかになっています。
薬を使わずに血糖値を正常化――著者であり神学校学長の劉志信博士が、ケトン食、断食、運動、そして信念の力によって糖尿病を克服した方法を語ります。
冷蔵庫に入れているからといって安心とは限りません。専門家は、ご飯や加工肉、もやし、葉物野菜など、見た目では傷みが分かりにくい食品が食中毒の原因になり得ると警鐘を鳴らしています。
慢性痛は身体だけでなく心にも関係していることをご存じですか?痛みの再処理療法や気功、瞑想など心身療法の効果を解説します。新しい治療法の可能性に迫る内容です。