【医学古今】

体のだるさに鍼灸治療

もしあなたが体のだるさを訴えて病院を受診しても、ほぼ無視されるでしょう。というのは、体のだるさは病気ではなく、病気の付随症状でしかないからです。もし一通りの検査をしても何の異常も見つからなかった場合、恐らく治療の必要はないと言われるでしょう。こんな時、漢方や鍼灸の治療が非常に有効です。

 漢方医学は病名そのものより体質を重視し、病名が分からなくても体質を判断したうえで、適切な治療を施すことができます。漢方医学の理論から見ると、体のだるさは気虚、血虚、気欝、湿滞などの体質的な要因によって引き起こされていると考えられます。患者さんの身体に現れた関連症状と診察によって得られる症候を合わせて分析し、だるさを起こす体質要因を判断できれば治療を施すことができます。

 かつて40代の女性を治療したことがあります。この患者さんは、皮膚と鼻、目にアレルギー症状があり、更に生理不順、冷え症、足の浮腫み、肩こり、高脂血症などの問題がありました。その他、「いつも体がだるい」と訴えていました。これに対して漢方理論にそって診察した結果、「肝脾不足、気血虚弱、水湿停滞」という体質であると判断しました。漢方と鍼灸で暫く治療した後、彼女の諸症状は殆ど消え、ただ、ほんの少し肩こりを感じる程度にまで体質が改善されました。

▶ 続きを読む
関連記事
「朝活」は本当に正解なのか。30日間の実験が教えてくれた、続けることと休むことの意味。
「続ける力」は意志の強さではなく、“なぜそれをするのか”にあるのかもしれません。最新の心理学研究をもとに、習慣が続く人の共通点と、無理なく行動を継続するための考え方を紹介します。
健康や若々しさを意識して、ビタミンB3関連サプリを取り入れる人が増えています。しかし新たな研究では、NMNなどの成分が膵臓がん細胞を助け、化学療法の効果に影響する可能性が示されました。
頭痛は「ただの疲れ」とは限らない。くも膜下出血・急性緑内障・脳出血など、命に関わる危険なサインを早期に見分ける方法と、日常でできる予防策・ツボ押し・食事法を専門家が解説
週に一度の料理が、脳と体を同時に刺激し、認知症リスクの低下につながる可能性があります。家庭料理の意外な力とは。