中川政七商店の読みもの

【わたしの贈りもの】新築・転居のお祝いに選んだ暮らしの道具

 新築・転居ラッシュというほどでもないけれど、ここ数年で立て続けに友人たちが新たな住まいに移りました。

「ぜひ遊びにきて!」と誘われ、手ぶらで行くことはもちろんありませんが、大切な友人が立派に新居を構えたとなると、お菓子や消耗品などの“消えもの”だけでなく何か形として残るものを贈りたいところ。

 

そこで今回は私が実際に新築・転居のお祝いに贈った3つの品をご紹介します。

「高価すぎず、新たな暮らしの中で確実に役立つ、感じのいいもの」という自分なりのものさしで選び、後から振り返っても贈ってよかったな、と感じているものばかりです。


すごく喜ばれたのが「出しっぱなしにしておけるコロコロ」こと、カーペットクリーナー。今や一家にひとつは必ずある粘着クリーナーですが、インテリアにこだわる人ほどその見た目に納得いっていないはず。

木と真鍮、レザーという素材の組み合わせがシックなカーペットクリーナーは、家具のような佇まいで玄関にも堂々と置けるのが魅力です。けれど6,500円(税抜)という価格は、自分で買うとなるとちょっと悩みますよね? ということは、贈ってもらえたら嬉しいということ。 

“ほしいけど、ちょっと贅沢”という品はプレゼントに最適なんだな、と実感した贈りものでした。


結婚と同時に転居が決まった後輩に贈った、かもしか道具店のすりバチ。実はこれは後輩からのリクエストでした。

すり鉢にあるはずの溝がないのが特徴で、実際自分も使ってみてこれは便利!と感動したアイテムです。

内側が素焼きの状態で、ざらっとした土の質感を利用してゴマなどをすれるようになっています。ちゃんとすれるのはもちろん、すったゴマが溝に入り込まないので、無駄なくゴマが使える・洗うのが圧倒的に楽・食器としても使えるといいことづくめ。

すぐに使えるようにすりこぎもセットにして、お祝い感のある「南都最上麻ふきん」を1枚添えました。


すごくシンプルで、贈りものとしては地味なのかもしれませんが、後々贈ってもらってよかった、と思ってくれることを願って選んだのが美濃焼の箸置き。

新居に移った後は身内や友人を家に招いて食事をする機会も多く、きちっと人数分揃った箸置きがあると重宝します。

箸置きのセットというと5個で1組のことが多いのですが、家族+来客となるとちょっと心許ない。7個入りという数も決め手になりました。小さな品なので見た目のボリュームを考え「THE 醤油差し」、ふきんと組み合わせて贈りました。

大人になればなるほど人それぞれ暮らしぶりが違うことを実感し、贈りものには無難なものを選ぶことが多くなりました。

けれど、新たな暮らしを応援する意味も込めて贈るお祝いの品ならば、こんな暮らしの道具もきっと悪くないはず。時間をかけて友人の暮らしになじみ、便利に使い続けてくれたらいいなと思って選んだ、私なりの贈りものです。

提供:中川政七商店の読みもの

関連記事
釈迦牟尼佛が父王の死に際し、人生の無常や執着を超える道について語り、難陀に出家を促すまでの感動的な物語。
断食の基本は「賢く食べること」 老廃物を輩出し、細胞を健康にして免疫力を高めるために、食べない時間を決めることなのです。顔中に吹き出物があった人が断食をして、吹き出物がきれいに消えた人を見たことがありますが、本当に美しい肌になりました。
香港で唯一の「レゴ認定プロビルダー」の洪子健さんのチームは最近、長さ26メートル、幅1.78メートルの中国絵画の至宝「清明上河図」を再現し、ギネス記録に認定した。
歳を取れば更年期障害。しかし、心を磨いてきた人にはなんてことはない。気分が軽いということは執着が少ないということ。どんな欲望や執着に対しても、離れて淡々とすると、体は軽くなる。
プロのテクニックで南向きの窓もピカピカに!筋を残さず仕上げるためのスキージー技術と道具の選び方を解説