(大紀元)

香港大紀元、印刷工場の襲撃事件に声明 「暴力を非難 絶対に怯まない」

香港大紀元印刷工場では12日未明、4人の男が侵入し、鉄棒などを使って印刷用の機械やパソコンなどを破壊した後、車で現場から逃走しました。

工場責任者からの通報を受けて、地元警察は現場調査などを行いました。警察担当者は大紀元の取材に対して、現在、犯罪捜査担当の「重案組」が捜査を行っていると話しました。

香港大紀元の印刷工場はこれまで5回の破壊行為を受けました。前回は2019年11月19日に、工場で男らによる放火事件が起きました。当時、香港では、犯罪容疑者の身柄を中国本土に引き渡すことを可能とする「逃亡犯条例」の改正をめぐって、市民らによる抗議活動が拡大していました。放火事件が起きた日に男らが工場に侵入し火をつけました。その時、工場に従業員がいたため、火は直ちに消され、被害は広がりませんでした。

昨年7月、中国当局は香港で「国家安全法」を導入しました。これ以来、香港における自由・民主主義の環境が悪化しています。香港大紀元は設立当初から、香港市民の自由のために声を上げており、尻込みしませんでした。

香港ではこのほど、街角で市民らに法輪功の迫害事実を伝えている法輪功学習者が嫌がらせを受けて、その拠点が破壊されました。この1週間、このような事件は10回起きました。今回ならず者らが再び大紀元の印刷工場に入り破壊したのは、偶発的なことではないと考えます。明らかに、学習者らが受けた嫌がらせなどと関連しており、これは邪悪勢力が組織的に計画的に企てた行動の一部だと認識します。

大紀元集団はならず者らの行為を強く非難します。同時に、中国共産党という邪悪勢力による、自由と法治への破壊を強く非難します。われわれは、ならず者らの破壊の標的は香港の「大紀元時報」だけではないとみています。これは、自由を求める香港の報道機関、さらに報道の自由・言論の自由という基本的な社会ルールに対する悪意ある破壊と攻撃です。

過去数年、香港大紀元の印刷工場は複数回、破壊行為を受けました。警察が捜査したにもかかわらず、いずれも犯人を突き止めることができませんでした。そのため、邪悪勢力がのさばり、憚らずにやっています。大紀元は香港警察に対して、社会の基本的な治安を守るために、すべての措置を講じ、事件を徹底的に捜査し、一日も早く犯人を処罰するよう求めます。

印刷用の機材や設備の破損が激しいため、香港大紀元は新聞の印刷と発行を一時中止する措置を取りました。同時に、設備の回復に全力で取り掛かり、工場のセキュリティ対策を強化しました。

現在、香港は政治的に不安定で、様々な事件が起きています。市民はより多くの情報を入手しようと考えています。香港大紀元は工場の設備回復に協力するとともに、新聞の印刷・発行の早期再開に力を尽くしています。

また、香港市民、世界各国の中国人・中国系住民、国際社会に対して、良心に従い自由を求めて発言し正義を守る香港大紀元を引き続き全面的に支援することを呼びかけます。私たちは一歩も引かず、悪の勢力にも決して屈しません。人の行為の善悪に応じてその報いがあります。正義は最終的に悪に勝ちます。

香港大紀元時報社

2021年4月12日

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