(Tandemracer/Creative Commons)
≪医山夜話≫ (48)

舌を診る

舌診(舌を診る)は漢方医が患者の病状を診断する時によく使う方法です。全身の病状が明らかでない時でも、舌にはすでにある程度の症状が表れるからです。

 一般的に内傷の患者の場合、陰気が不足すると、舌が小さくなり、赤みを帯びて唾液が少なくなります。陽気が不足すると、舌が少し大きく白っぽくなり、舌苔が薄く潤ってきます。陰気が欠けている場合は、舌の色が白く、微かに青くなったり、黒っぽくなったりし、舌苔は薄く潤います。臨床で最もよく見られるのは、消化不良あるいは風邪をひいた患者で、舌苔が黄色くなっています。これは、体内に熱がこもっていることが原因で、また舌苔が厚いのは消化不良の特徴です。健康な人と病人の舌苔は、違う様相を示します。

 ある日、若い男性が診療所にやってきました。彼は胃腸の調子が悪く、食欲もなく下痢をすると訴えました。病院の検査では何の異常も見つからず、漢方医療を勧められたといいます。彼の舌を診ると、色や厚さ、表面の舌苔は正常で健康的でした。

▶ 続きを読む
関連記事
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は3月10日、東京ドームで1次リーグC組の1試合が行われ、日本代表はチェコ代表に9-0で勝利し、4戦全勝で首位通過を決めた。
バナナは熟し具合で栄養も役割も変わる。血糖管理、腸活、運動前の補給まで、目的別に最適な食べごろを専門家が解説。毎日の一本が、もっと体に合う選び方に。
ココナッツウォーターはカリウムやマグネシウムなどの電解質を含む天然の水分補給ドリンクです。研究では、運動後の水分補給においてスポーツドリンクと同程度の効果を示す可能性があることも報告されています。
腎臓は症状が出にくい「沈黙の臓器」といわれます。中医学では、食事や生活習慣の改善、体質に合わせた調整によって腎臓への負担を減らすことが重要とされています。腎機能の乱れのサインと日常ケアを紹介します。
健康のために大きな努力は必要ない?最新研究によると、1日5分の速歩きや少し早く寝るといった小さな習慣でも、死亡リスクの低下につながる可能性があるといいます。無理なく続けられる「小さな健康習慣」の意外な効果を解説します。