≪医山夜話≫(55)
月と生命現象との関連
月の周期的な変化は、地球生命に影響があるといわれています。最も分かりやすい例をあげると、それは女性の月経です。普通、女性の生理周期は28日間で、ちょうど月の「恒星周期(月が地球を中心に一周するのに要する日数)」の27日間と、「朔望周期(月の満ち欠けの一周期)」の29日間の間に介在します。月の周期は人類の出産とも関係があり、産婦の圧倒的多数は満月の後に出産します。
月の満ち欠けの変化は人類の精神状態にも関連しています。古代バビロン人は精神病にかかる人を「ルナチック(Lunatic)」と呼び、これは「月に影響される病変」を意味します。今でも、アメリカ人はこの言葉を使います。精神病患者は満月の時に発病しやすいと、一部の研究者たちも発表しています。
満月の時、人間には不安、緊張、苛立ち、幻想などの感情的な変化が起こりやすいといわれています。また、満月を見て人々は昔を追憶し、感傷、憂鬱などの情緒不安定に陥りやすいのですが、その一方、この時、詩人にとっては絶妙な詩を創作するチャンスとなります。
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