≪医山夜話≫ (57)
魚スープ
「大工の家の腰掛けは3本足、裁縫の家の子供は尻丸出し、医者の家の病人は誰も治さない」という諺があります。
小さい時から我が家では、病人は魚のスープを飲む特権がありました。私の故郷は中国江南の水郷にあり、川魚で作ったスープは美味しいご馳走です。子供が多いため、旧正月などの特別な時以外、めったに魚スープを口にすることはありませんでした。ですから、病気にかかった時に飲める魚スープは、私にとって大きな誘惑でした。
私は末っ子ですが、2歳年上の兄は私より祖母の愛情をたくさん受けていたので、よく魚スープを飲んでいました。兄が苦い漢方薬を飲むふりをして、見た目はとても苦しそうですが、時々満足そうな表情を浮かべるのを見て、私はとても羨ましいと感じました。そこで、「魚スープを飲めるなら、たとえ病気になってもいい」と密かに思っていました。
関連記事
同じ家族でも異なる自閉症の姿――鍵は2つの遺伝的要因にあった。最新研究が示す遺伝の仕組みと、重度自閉症に希望をもたらす治療の可能性を丁寧に解説する注目記事。
いま、「成人」という言葉は、主に「年齢」を表すものとして使われています。「何歳からが大人か」という数字の話はよ […]
睡眠は「良い・悪い」だけでは測れない。研究が明かす5つの睡眠パターンと脳への影響を解説。自分の眠りの癖を知り、心と体を整えるヒントが見えてくる注目記事。
もう2026年?もう1週間たったのに、年が始まった気がしない。同じ感覚の人、きっと多い。無理に切り替えなくていい。焦らなくていい年明けの話。
ココアは甘いご褒美だけではありません。最新研究が示す抗炎症作用と心臓への恩恵を、専門家の助言とともに解説。効果を引き出す「賢い摂り方」が分かる一編です。