【医学古今】

咽喉痛に液門穴の効果

液門(えきもん)穴は第4と第5指の間、第5中手指節関節前の凹部にあります。三焦経のツボで、頭痛、目赤、耳痛、耳鳴、喉痺などの症状に使われます。最近、このツボを使って咽喉痛を治療し、すぐに良い効果が得られました。

 60代の女性のある患者さんは、かつて胸部の帯状疱疹で鍼灸治療を受けていました。今回、胸部にまた痛みが現れたので、帯状疱疹の再発を心配し、治療に来ました。皮膚を確認しても発疹はなく、取りあえず肋間神経痛として、治療を施しました。治療後、胸部の痛みは無くなりましたが、数日前から続く咽喉部の痛みが取れていないと訴えました。痛みは、左側の胸鎖乳突筋のラインの奥にありました。

 咽喉部の痛みは、太陰肺経、少陰腎経、少陽三焦経、陽明胃経と大腸経などに関わる可能性がありますが、彼女には、肋間神経痛もあり、痛みのところは少陽経のラインと一致していることから、少陽経のツボである液門穴を取ってみました。以前、本の解説に液門から隣のツボの中渚(ちゅうしょう)に向けて鍼を刺すと、咽喉部の症状に良い治療効果があると書いてありました。その通りに刺してみたら、彼女の咽喉部の症状は直ちに消えました。過去の経験を再確認できた一例です。

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