米戦略軍司令官、中国軍の急速な核軍拡を警告 「最大の戦略的脅威」

核兵器の統合運用を行うアメリカ戦略軍(USSTRATCOM)の司令官、チャールズ・リチャード(Charles Richard)海軍大将は20日、米議会公聴会で、中国当局は軍事力の近代化や核戦力の増強を急速に進めていると警告した。

米上院軍事委員会で開催された公聴会に出席したリチャード大将と、アメリカ宇宙軍(USSPACECOM)の司令官であるジェームズ・ディキンソン(James Dickinson)陸軍大将は中国当局による軍事的脅威を強調した。

リチャード司令官は、軍事力近代化を進める中国軍の長期的目標は、米国に代わってアジア・インド太平洋での地域覇権を目指し、同地域における米軍の兵力投入を阻止することだと指摘した。同氏は、中国の軍備拡張や軍事動向が透明性を欠くため、中国が核能力の拡張を進めていることに一段と注視しなければならないと警告した。

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