【医学古今】

慢性蕁麻疹(じんましん)の鍼灸治療

長年、蕁麻疹に悩まれている患者さんがいます。抗アレルギー剤で一時的に改善しますが、薬を飲まなければ再発します。このような患者さんは漢方か鍼灸の治療を試すようお勧めします。

 漢方医学の診方では、蕁麻疹の原因は風(ふう)邪(風の邪気)が関わっている場合が多く見られます。風邪には「善行数変」という性質があり、遊動性に富み、症状変化が速いのです。蕁麻疹の症状も、発疹部位が遊動的で、症状が出たり消えたりします。風邪以外に寒邪、湿邪、熱邪、血虚、血滞などの原因が混在する場合も多く、特に慢性化した場合はより複雑になります。

漢方や鍼灸で治療する場合、まず病因を分析し、邪気の種類や臓腑と気血の虚実状況を把握したうえで治療します。古人の経験では「治風先治血、血行風自滅」という原則があります。つまり風邪を治療する場合、まず血を治療し、血の循環が良くなれば、風邪が自ら消えてしまうので、「疏風和血」(そふうわけつ)を中心に考えます。

▶ 続きを読む
関連記事
座席の倒し方から衛生面、機内への持ち物まで。飛行機を快適に利用するために、客室乗務員が教える8つの注意点を紹介します
ストレスが続くと、睡眠や体の回復力にも影響が及びます。中医学の医師が教える、心身の負担を和らげる2つの対処法を紹介します
睡眠時無呼吸の治療は、マスクを使う方法だけではありません。舌を動かす神経に働きかける治療法とは? その仕組みと効果、注意点を紹介します
チョコレートの香りを嗅ぐだけで、筋トレの回数が増える? 小規模な研究で示された意外な結果から、香りと運動能力の関係を探ります
デイジーを抱きしめ、幸せそうに目を閉じる小さなリス。世界中の人々を笑顔にした奇跡の一枚には、写真家の忍耐と偶然が重なっていました