【ほっこり池】夏来にけらし
春過ぎて夏来にけらし白妙の衣干すてふ天の香具山(新古今)
歌意「春が過ぎ、いつの間にか夏が来ていたようですね。夏には白い衣を干すと聞く天の香具山に、あのように白いものが見えていますから」。
和歌に優れ、政治にも有能な女帝であった持統帝(645~703)の歌。初出の『万葉集』では第4句が「衣干したり」となっています。おそらく帝自身が主導して整備した藤原京から、香具山に白衣が干してある実景を見ていたのでしょう。それから五百年後の鎌倉時代に編纂された『新古今和歌集』では「衣干すてふ」という伝聞の表現になっています。
ところで持統帝は「あら、白い洗濯物が干してあるわ」などの世間話が言いたくて、この歌を詠んだのでしょうか。
いや、そうではなく、これは国見(くにみ)ですね。彼女は日本の統治者なのですから。
(慧)
関連記事
レボチロキシンが骨密度低下を引き起こす可能性があるとの研究結果に対し、専門家が警鐘。低甲状腺機能症治療の重要性と適切な投薬法について解説します。
人間の脳の驚くべき詳細地図が公開!ニューロンとシナプスの複雑なネットワークが明らかに。精神疾患や認知の理解に向けた一歩となる革新的な研究成果をご紹介します。
50歳を過ぎても若々しく健康でいるための食生活と簡単なエクササイズ法を紹介。脾と胃を整えることで、老化防止や病気予防にもつながります。
全世界で著名人や芸術家、政治家など各界から絶大な賞賛を浴びている神韻。日本を巡回公演中の神韻芸術団は3日、古都・京都で3回目の公演を行った。
心臓は自らの損傷を大きく修復することはできないとされてきたが、最新の研究で、心臓には潜在的な自己修復メカニズムがある可能性が明らかになった。心臓疾患の治療に新たな希望の光が