【医学古今】

病気治療と洗濯

病気治療を、洗濯に例える考え方があります。漢方医学の古典『黄帝内経・霊枢』の中には、「五臓に病気があるのは、衣服に汚れがあるのと同じで、いかに古い汚れであっても、きっとそれを洗い落す方法がある」と書かれています。

 衣服の汚れを落とすには、その汚れの種類、シミの深さ、生地の種類とその丈夫さを正確に把握すれば、適切な洗剤や洗濯方法を選ぶことができます。汚れを落とす時は、できるだけ生地を傷つけないように気を付けなければなりません。汚れを落としても生地が破れてしまったら、洗濯の意味もなくなります。無理に汚れを落とさない方がよい場合もあります。

 病気治療の場合は、まず病気の原因である邪気の種類、その場所、邪気の量(強さ)などを分析し、更に体質(生地)の種類と強さをしっかり把握して、始めて適切な治療方法を選択することができます。治療する時には、体質の状況と邪気の状況の両方を配慮する必要があります。

▶ 続きを読む
関連記事
食事を我慢し、運動を頑張っているのに、なぜかやせない――その原因は「頑張りすぎ」にあるかもしれません。ストレスを減らし、代謝を整えながら自然にやせるための、今日から無理なく続けられる10のコツを紹介します。
暑い環境での運動は、体温上昇や腸への負担、炎症反応を引き起こすことがあります。植物由来成分やプロバイオティクスが、熱ストレス対策に役立つ可能性を紹介します。
ゴースティングは、理由や区切りがないまま関係が終わるため、反すう思考や自己否定を招きやすいといいます。拒絶より立ち直りにくい理由と、心を整理するヒントを紹介します。
骨や筋肉の減少は、単なる加齢だけで起こるものではありません。運動負荷、栄養、睡眠、ストレスなどを見直すことで、骨折や転倒を防ぐ体づくりにつながります。
サケの赤い色素として知られるアスタキサンチン。目や肌、脳、心臓の健康に役立つと注目されていますが、宣伝どおりの効果は期待できるのでしょうか。食品とサプリの違いを含め、科学的根拠から実力を検証します。