チベットの光 (63) 兄妹の再会
ある日、ミラレパの郷里で仏像を前に一年に一度の塑仏像大集会が催されるというので、妹のプダも郷里に戻って食を求めた。狩人の一群が、そこである歌を歌い、周りの人たちも拍手喝采し、聞く人を惚れ惚れとさせた。プダもやってきて、この歌詞を聴くと、嘆息を禁じえなかった。
「この歌詞の境涯はなんて高いのかしら。この歌詞を作った人は、きっと活佛だわ」
「ははは!」その中の狩人の一人が聞いて大笑いして言った。「わしには、この作者が活佛か凡人かは知らん。しかし、この歌はなぁ、おまえさんの唯一残された骸骨のような兄さんが、飢えて生きるか死ぬかという際に歌った歌なんだよ」
関連記事
恋煩いで半年も食べられなくなった女性。名医が見抜いたのは、体の病ではなく「考えすぎ」でした。心と胃腸をつなぐ中医学の知恵をご紹介
肌のくすみ、抜け毛、疲れやすさは「気血不足」のサインかもしれません。中医学の視点から、食事・睡眠・運動で内側の活力を整える方法を紹介します
森を歩いたり、緑を眺めたりすると、なぜか心が落ち着く――その感覚には、科学的な理由がありました。自然に触れることで脳のストレス回路や注意力に起こる変化とは?わずかな時間でも得られる意外な効果と、日常に取り入れる方法に迫ります。
ハーブは飾りではなく、栄養豊かな「食材」にもなります。ペルシャ料理に学ぶ、抗酸化物質とポリフェノールを毎日の食事で増やす工夫を紹介します
小さなランタナは、互いに争わず、それぞれの時に咲く。人と比べず、自分の色と出番を信じて生きることの美しさを見つめます