米マディ・ウォーターズ創業者、さらなる中国企業の上場廃止求める 「不正が多すぎる」
米空売り調査会社マディ・ウォーターズ・リサーチの創業者で投資家のカーソン・ブロック(Carson Block)氏は5日、不正行為を根絶するためにより多くの中国企業を米市場から排除すべきだとの認識を示した。米市場に上場する中国企業による詐欺行為が多発し、米政府の監督管理能力を越えているためだとしている。
ブロック氏は同日、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が主催したフォーラム、WSJリスクおよびコンプライアンスフォーラム(WSJ Risk & Compliance Forum)に出席した。同氏は、中国当局は中国企業をかばい、「不正行為の周りに堀を作った」と述べた。
昨年12月、米国では、外国企業に経営の透明性を求める新法案、「外国企業説明責任法(Holding Foreign Companies Accountable Act)」を発効した。同法は、米監督管理当局の検査を3年連続受け入れなかった外国企業の米上場廃止を定める。
ブロック氏はフォーラムで、同法では、米上場の中国企業の不正行為を全部取り締まることはできないと指摘した。
「現在、約400社の中国企業が米上場している。これは、文字通りに(米当局の)調査と取り締まりの範囲を超えている」
マディ・ウォーターズ・リサーチは、カナダ市場に上場していた中国林業会社、中国漢青林木控股有限公司(Sino-Forest Corp.)や米上場の中国コーヒーチェーン「ラッキンコーヒー(瑞幸珈琲)」などの不正会計問題に関する調査報告書を発表し、米投資界で名を知られている。
(翻訳編集・張哲)
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