≪医山夜話≫ (66)
疾病の成因から養生を論じる
昔の人は養生の道(どう)を理解しています。養生は生命の自己管理法であり、芸術でもあります。養生の道は、人間が天地、自然の運行と変化の規律に従うこと、環境に適応し食を節制すること、および日常生活の規則などを指し、その中でも最も重要なのは道徳を重んじ徳を養うことです。
外部環境と病気を引き起こす有害な要素を出来るだけ避け、心の平静を保ち、雑念がなくなれば、体の真気は和やかになり「精」と「神」を体内に納めると、病に犯されなくなります。だから、気を楽にして欲を少なくし、心を落ち着かせ、慌てず、たとえ疲れても真気の運行が滞ることなく、筋骨を損ねず元気いっぱいになる、と古人は考えました。
どんな食物でも美味しくいただき、どんな衣服でも心地良く身につけ、どんな環境にいても満足して楽しむ。そして、金銭、物質、社会地位に対してもこだわらないのは「朴(質素の意)」と称します。「朴」はつまり「本」で、人の欲求をすべて捨て、最も原始的な無邪気に戻ることを「返本帰真」といいます。
関連記事
長年治らなかったPTSDが、呼吸で変わる――。9・11を生き延びた女性の実例と最新研究から、迷走神経刺激が心と体を静かに立て直し、回復を支える可能性を読み解く。治療に行き詰まる人に、新たな選択肢を示す一篇。
腰や足の冷え、夜間の頻尿は「腎の冷え」のサイン。粒のままの黒こしょうを肉と煮込むことで、温かさが下半身に届き、体の内側から静かに整っていきます。
「いつかやろう」が人生を止めてしまう理由とは?年齢や才能の言い訳、スマホ依存まで、行動できない心の仕組みを9つの理論で解説。今すぐ一歩を踏み出したくなる、背中を押す思考の整理術です。
「減塩=健康」と思い込んでいませんか。塩を減らしすぎることで起こり得る不調を、中医学と最新研究の両面から解説。体質に合った“正しい塩の摂り方”を見直すヒントが詰まっています。
避けられないと思われがちなマイクロプラスチックですが、日々の選択で暴露は減らせます。加熱調理や衣類、日用品の見直しなど、今日から実践できる具体策を科学的根拠とともに分かりやすく紹介します。