(Mescon/Creative Commons)
≪医山夜話≫ (2) 

医者―命に関わる職業

唐の皇帝・李世民が全国に医学校を設置し、そこで医学を学ぶ学生は「医者」と呼ばれるようになった。後世になって、いわゆる「医者」の意味は「医学を学ぶ学生」に限らず、「医学を業とする人」という意味も含まれるようになり、今日に至っている。

 中国の古典によると、「医者」は「病気を治して患者を助ける人」であり、医学を業とするすべての人を「医者」と呼び、等級や地位の差などはなかった。

 「漢方薬の聖人」と称される唐の医学者・孫思邈(そんしばく)は、「精」と「誠」を持って患者に接するべきだと論じた。つまり、「立派な医者になるには、精錬された医術と誠実な心が不可欠だ」と考えていたのである。明の医学家・徐春甫(じょしゅんほ)も、「医術に優れない医者は、誤って患者の命を奪うこともある」と言った。「軽い病気で命を落とすこともあれば、重病なのに治愈されることもある。その違いは、すべて医者にある」と述べたように、技術の劣る医者が患者を死なせることもあり、「精・誠」を持つ医者が重病患者の命を救うこともある。

▶ 続きを読む
関連記事
基隆の海鮮の美味しさ、私だけが知っているなんてもったいないです。今回は基隆の八斗子漁港へ足を運びました。地元ガイドさんに案内してもらい、彼の心温まるもてなしで八斗子漁港の絶景を存分に楽しみました
紀元前6世紀のアテナイで、深刻な貧富の格差から生じた負債奴隷の危機を救った伝説の政治家ソロン。独裁を拒み、富裕層と貧困層の「共通の盾」として中庸を貫いた彼の法改革と、正義を重んじた生涯を解説
魚に含まれるオメガ3脂肪酸やコリンは、子どもの脳や行動の発達に関わる可能性があります。研究結果と注意点、食べやすくする工夫をあわせて紹介します。
その不調、実はストレスではなく神経のサインかも?闘争・逃走モードにとらわれた体が発する9つの兆候と、気づくためのヒントをやさしく解説します。
子どもに本物の芸術体験を――その第一歩は家庭から。日常の中で無理なく文化に触れられる8つのアイデアを通して、感性と好奇心を育てるヒントを紹介します。