(Mescon/Creative Commons)
≪医山夜話≫ (2) 

医者―命に関わる職業

唐の皇帝・李世民が全国に医学校を設置し、そこで医学を学ぶ学生は「医者」と呼ばれるようになった。後世になって、いわゆる「医者」の意味は「医学を学ぶ学生」に限らず、「医学を業とする人」という意味も含まれるようになり、今日に至っている。

 中国の古典によると、「医者」は「病気を治して患者を助ける人」であり、医学を業とするすべての人を「医者」と呼び、等級や地位の差などはなかった。

 「漢方薬の聖人」と称される唐の医学者・孫思邈(そんしばく)は、「精」と「誠」を持って患者に接するべきだと論じた。つまり、「立派な医者になるには、精錬された医術と誠実な心が不可欠だ」と考えていたのである。明の医学家・徐春甫(じょしゅんほ)も、「医術に優れない医者は、誤って患者の命を奪うこともある」と言った。「軽い病気で命を落とすこともあれば、重病なのに治愈されることもある。その違いは、すべて医者にある」と述べたように、技術の劣る医者が患者を死なせることもあり、「精・誠」を持つ医者が重病患者の命を救うこともある。

▶ 続きを読む
関連記事
毎日のコーヒーは体に何をもたらすのでしょうか。7つの健康効果から、豆の選び方、淹れ方、保存方法、注意点まで。コーヒーをもっと健康的に楽しむための完全ガイドです
腰椎すべり症による痛みやしびれを和らげるには、どんな運動が役立つのでしょうか。中医学の専門家が紹介する3つのエクササイズと、取り組む際の注意点を紹介します
クルミは体によさそうだけれど、脂質やカロリーが気になる。そんな人に興味深い研究があります。高齢者319人を対象に、毎日クルミを2年間食べ続けた人の食生活にどんな変化があったのかを紹介します
忙しさが当たり前になり、休んでも疲れが取れない。そんな状態が続いていませんか。現代生活が心と体に与える影響と、ストレスを和らげる5つの習慣を紹介します
スマホを見る時間を減らせば、子どもの心は守れるのでしょうか。オーストラリアの研究から、オンラインでの体験とメンタルヘルスの意外な関係が見えてきました