<オピニオン>
醜悪を追及する現代芸術
パンデミックによる世界的な混乱が続いているが、昔の生活と比べれば、我々は遥かに恵まれている。人間は常に「完璧な世界」を求めて現状を評価しがちだが、そんな世界はこれまでにも、そしてこれからも決して存在しない。
先日、私はコペンハーゲンにあるアートギャラリーの広告を見て衝撃を受けた。展覧会のタイトルは「Mother!」(母親)で、母性をテーマとする作品が並んでいる。ここでは、妊娠して静脈瘤になった母親の切断された足が何本もぶら下がっている作品については言及しない。私が注目したのは2枚の絵画である。
ひとつはディルク・ボウツ(1410~1475年頃)の『聖母子像』で、もうひとつはアリス・ニール(1900~1984年)の『ジニーとエリザベス』である。この2人の画家を隔てた500年は、乳幼児の生存率や生活水準が飛躍的に向上した時期である。
関連記事
中国による突然の「対日批判」。現代の中国で起きている政治家たちの権力争いや失脚の裏側を、毛沢東時代の「文化大革命」の歴史と重ね合わせながら浮き彫りにする
米議会で提出された、チベットでのジェノサイド認定を求める超党派法案と、トランプ氏によるジミー・ライ救出への意欲を報じる。中国の弾圧に対し、米国が人権と経済の両面からどう対峙すべきかを問う解説記事
解説 定期的に、大衆は新たな微生物の脅威に直面する。そのパターンは常に一定だ。悲劇的な死や集団感染が発生すると […]
ヴィクター・デイヴィス・ハンソン氏がイラン情勢の終焉を鋭く分析。米国の軍事的優位と経済封鎖に対し、窮地のイランが取る生存戦略とは。中間選挙を控えたトランプ政権の思惑と、激化する膠着状態の結末を予測する
中国が進める「軍民融合」の実態を解説。商船をミサイル艦へ転換する「中大79」や、戦車を輸送する大型フェリー、さらに「海上民兵」という民間を装う準軍事組織の脅威など、偽装される海上戦略の深層に迫る