4月、中国当局が約90人の法輪功学習者に不当判決 最年長81歳
法輪功情報サイト「明慧網」の統計によると、中国各地で4月、少なくとも90人の法輪功学習者が当局から不当な判決を受けた。
報道によると、90人のうち、65歳以上の高齢者は20人、最高齢者は81歳。各地の裁判所はこれらの法輪功学習者らに対して、懲役刑と罰金を言い渡した。省別では、広東省が15人と最も多い。
中国科学院感光化学研究所(現在は中国科学院理科技術研究所)の研究員だった時紹平さん(男性、50)は2019年に拘束された後、一時消息不明となった。今年4月、時さんは当局に懲役9年を言い渡され、北京市第二刑務所に拘禁されていると分かった。
これは、時さんが受けた2回目の懲役刑だ。2001年、時さんは市民に法輪功学習者が受けた迫害の実態に関するチラシを配った際、当局に拘束され、懲役10年を言い渡された。北京市の前進刑務所で暴行や拷問を受けた。19年11月、地元警察当局は、自宅にいた時さんを再び連行した。
広東省深セン市関心下一代工作委員会(青少年教育に関する政府機構)の常務副主任を務める唐海海さんと妻の孫雪新さんは、20年3月に拘束された。4月に、唐さんと孫さんは、それぞれ懲役1年2カ月と懲役3年を言い渡された。唐さんは、03年に深セン市教育局の副局長に任命された。教育問題の専門家である唐さんは定年退職後、ボランティア活動の一環として、現ポストについた。
米国務省は12日、世界の信教の自由に関する2020年版報告書を公開した。これによると、20年の1年間に中国国内で83人の法輪功学習者が迫害を受けて死亡した。6000人以上が逮捕され、拷問を受けた。600人余りが当局から懲役判決を言い渡された。
(翻訳編集・張哲)
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