止まらぬ若者のテレビ離れ 20代以下は半数が視聴せず=NHK調査
若者のテレビ離れが加速していることが最新の調査報告から明らかになった。NHK放送文化研究所が21日に公開した「国民生活時間調査」によると、新型コロナウイルスの影響で在宅時間が増えたにもかかわらず、1日に少しでもテレビを見ると答えた人の割合が初めて80%を切った。
テレビ離れの傾向は若年層で顕著に見られた。特に10代から20代の若年層はその傾向が著しく、平日にテレビを見るとの回答は16~19歳では71%から47%に激減、20代でも51%しか視聴していなかった。
逆にこの傾向は高年齢層ではほぼ見られず、60歳以上の人は前回の調査時と同じ数値だった。
テレビの代替となったのがインターネットだ。その利用率は若年層が特に高く、16歳から19歳の層で平日にインターネットを利用するとの回答は80%を占めた。インターネットの利用率は30代でテレビの利用率と拮抗し、40代以降はいずれの年齢層においてもテレビの利用率がインターネットを上回っている。
2020年度の国民生活時間調査は昨年10月に行われた。無差別に選ばれた全国の10歳以上の男女7200人を対象に調査が行われ、うち4247人から回答が得られた。
(王文亮)
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