英当局は、同国の先駆的技術を含む機密情報を中国に渡した疑いのある学者のリストを作成したと報じられた。写真はケンブリッジ大学(SHAUN CURRY/AFP/Getty Images)

英当局、大学に潜む中国スパイを摘発へ 技術流出で=報道

英国政府は今後数週間のうち、大学で中国共産党のスパイに対する大規模な摘発を行う可能性がある。英紙デイリー・メール22日付が報じた。

それによると、英外務省、特別捜査部、歳入関税庁(HMRC)などは、英国の先駆的技術を含む機密情報を中国に渡した疑いのある学者のリストを作成した。これらの技術は少数民族や反体制派への弾圧に利用される可能性がある。

捜査官は、中国人留学生から収入を得ている大学が中国のスパイと関係を築いたと見ているという。

捜査対象となったのは、収入の26%を中国人留学生から得ているマンチェスター大学とインペリアル・カレッジ、28%のリバプール大学とシェフィールド大学、10%のオックスフォード大学ケンブリッジ大学など。

近年、中国人留学生や海外研究機関で勤務する中国出身の研究者が技術窃盗を働いたとして摘発されている。

英諜報機関MI6が、中国共産党政権の大量破壊兵器の開発に協力した疑いがあるとして、同国の200人の研究者を調査したことも報じられた。

英シンクタンク、市民社会研究所(Civitas)2月の調査によると、英国の24のトップ大学のうち、14大学が中国の軍事企業または軍と繋がりのある研究機関と技術交流を行っている。Civitasはケンブリッジ大学とインペリアル・カレッジを名指し、このような技術交流は英国の安全保障にリスクをもたらしていると批判した。

(大紀元日本ウェブ編集部)

関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。