基本的な5原則に留意すれば、外食を取り入れながら健康を保ち、ダイエットも可能になります。(Shutterstock)
外食で糖質制限

選ぶのは「減糖・減脂」 台湾栄養士がすすめる外食メニュー

日本の皆様、こんにちは。私は台湾の栄養士・楊斯涵です。おそらく日本と同じように、こちら台湾でも「私は外食が多いのですが、どうしたら糖質制限できますか?」と聞かれます。外食ばかりだと、糖質の摂り過ぎという「食の罠」にはまりがち。そこで以下の5原則に留意すれば、外食を適度に取り入れながら健康を保ち、無理のないダイエットも可能になります。

 

手軽に食べて糖質を減らす外食「5原則」は、次の通りです。

 

1、食事する店、注文する料理を慎重に選んで

いろいろな料理を提供できること、野菜主食とのバランスが取れていることを判断基準に、食事する店を選びましょう。青菜炒め、新鮮なサラダ、各種の小鉢があるお店。豆料理、魚料理などもあるといいですね。ピータン豆腐、味つけ煮卵、茶碗蒸しなどの卵料理もほしいところ。

一方、チャーハン焼きそば焼きビーフンなどのように、ご飯や麺のデンプン質だけが突出した料理は、なるべく注文を避けてください。

2、減糖メニューを自分で計画しましょう

バランスのとれた「青菜、豆魚卵肉類、主食でんぷん」を基本モデルとしますが、油の使用や糖分の多い調理法には落とし穴が潜んでいるかも。「油で揚げたスペアリブ」「甘味たっぷりソース、しかも、とろみ付き」などは要注意です。調理方法は「煮る、蒸す、焼く」が適しています。

3、糖質食品を食べたらご飯を減らす

トウモロコシ、ジャガイモ、里芋、カボチャなどは、ご飯ではありませんが、これらの食品を食べたら、その分に相当する糖質を換算して、後で食べるご飯を減らしてください。甘いお菓子をつまんで食べてしまうのも同じで、つい多くを食べてしまったら、食事のときに、ご飯や麺を減らさないといけませんよ。

4、選ぶなら低糖の飲料やお菓子を

市販の飲料を飲む時は、炭酸水、ブラックコーヒー、ノンシュガーティーなど無糖のものがおすすめです。クコ茶、リュウガンナツメ茶、ゴボウ茶、ハチミツ水、桑の実ジュース等には、いずれも砂糖が入っています。牛乳、飲むヨーグルト、ミルクティ、カフェラテなどの乳製品は、無糖であっても、牛乳自体に乳糖が入っているので適量を飲むに止めましょう。

どうしてもお腹が空いた時のおやつは、デンプン系のパンやクッキーではなく、茶玉(味つけ煮卵)、蒸し卵、枝豆、無糖の豆乳などを、お薦めします。

5、食事の時間をきちんと決めて

食事を摂れば、もちろん血糖値が上昇します。すると体内でインスリンが分泌され、血中の糖分をエネルギーとして筋肉に取り入れるのですが、そのバランスが崩れると体脂肪を蓄積しやすくなります。そこで、回数の多い少量の食事よりも、3食を規則正しくとることをおすすめします。

より多くの糖分を摂取する食事は、なるべく日中に設定します。昼食に多くの糖分を摂取しても、夕食時にご飯を減らすなどの調整ができるからです。

いかがでしょう。日本の皆様のお役に立ちましたでしょうか。どうぞ外食を適度に取り入れた健康的な食事で、毎日を元気にお過ごしください。

(文・楊斯涵 翻訳編集・鳥飼聡)

 

 

関連記事
内なる不満を見つめ、愛を与える方法を通じて、心の癒しと新たな可能性を見出すヒントをご紹介します。
最新研究が脳損傷患者の意識の可能性を示し、医療や家族の対応に新たな光を当てます。
GoogleのAI「Gemini」が大学院生に不適切な発言をし、AI技術のリスクが改めて問題視された。企業の責任が問われる中、AIの安全性や倫理が注目されている。類似の事例も増え、技術の普及とリスクのバランスが課題となっている
健康な心血管を保つための食事、指圧、運動の実践方法を解説。心臓病予防のヒントが満載です!
専門医が語る乳がんリスクの主な要因と予防のポイントを解説。生活習慣の見直しで健康を守りましょう。