(Photo by Dan Kitwood/Getty Images)
≪医山夜話≫ (7)

一つの夢で治った難治の病

ローリと母親は、とても微妙な関係でした。ローリが生まれてから3カ月後、父親は愛人の家に行ったまま帰らなくなったため、母親はローリを連れてカリフォルニア州から引っ越しました。それからは、数年ごとに住む場所を変え、最後に今の町に定住することになりました。ローリは転校の繰り返しでジプシーのような生活を送り、長くつき合う友達を作れなかったため、母親に不満を抱いていました。

 不満を晴らすために、ローリは母親の言ったことすべてに反抗的な態度を取りました。母と教会に行った時、ローリは心の中で、「神さま、本当に私を愛していらっしゃるなら、どうして私をこのような人の娘にしたのでしょうか」と問いかけました。親子で一日も離れたことがないのに、心は遠く離れています。

 母親との冷戦は、ローリの18歳の誕生日に終止符を打ちました。ローリは鳥かごから逃げ出す小鳥のように、荷物を持って家を出ていきました。その後、すぐに結婚しました。しかし、家を出て6カ月も経たないうちに、母親はガンで亡くなったのです。

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