ファウチ所長、武漢研究所職員のカルテ公表求める=FT

[3日 ロイター] – 米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は、新型コロナウイルスが中国の武漢ウイルス研究所から流出したとの見方に関連し、中国に対し同研究所の職員のカルテを公表するよう求めた。

英フィナンシャル・タイムズ紙(FT)が3日報じた。

複数の米政府関係者によると、米情報機関は、中国の武漢市で初の新型コロナウイルス感染が報告される1カ月前の2019年11月、武漢ウイルス研究所の研究員3人の体調が非常に悪化し、病院で診療を受けていたとの内部報告について、詳しい調査を進めている。

同所長は「2019年に病気になったと報じられている3人のカルテが見たい。本当に病気になったのか、もしそうならどんな病気だったのか」と述べた。

中国側は、研究所からの流出説を一貫して否定している。

FTによると、ファウチ所長は、新型コロナウイルスが最初に動物を介して人間に感染したとの見方を変えておらず、たとえ研究所の職員が新型コロナ感染症にかかっていたとしても、研究所外のさまざまな人から感染した可能性があると指摘している。

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