写真はビジネス向け交流サイト(SNS)「リンクトイン(LinkedIn)」のロゴ(Carl Court/Getty Images)

リンクトイン中国版、カナダ著名学者のページをブロック 台湾支持の書籍が理由

台湾を拠点とする著名学者J・マイケル・コール(J Michael Cole)氏は、自身のリンクトイン(LinkedIn)中国版ページがブロックされたことを明かした。個人データに「禁止内容」が含まれているためだとしている。同氏はかつて、台湾支持および反中国共産党関連の書籍を執筆していた。

カナダのシンクタンク「マクドナルド・ローリエ研究所」( Macdonald Laurier Institute、MLI)の上級研究員であるコール氏は現在、台湾に住んでいる。同氏のリンクトイン中国版ページに、これまで出版した本を全てリストアップしていた。いずれも台湾、民主、増大する中国共産党の脅威に関連する内容となっている。

リンクトインは1日、これらの内容を「禁止内容」と判断し、「変更、または削除しない限り、ページはリンクトイン中国版のサイトでは表示できない」とコール氏宛てのメッセージに書いた。

▶ 続きを読む
関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。