【医学古今】人生訓
適材適所
人にはそれぞれ、得手不得手があります。得意とする分野で自分の能力を発揮することができれば、より効率的に仕事を成し遂げるのです。ゆえに、「適材適所」という言葉が生まれました。
医療従事者の適材適所に関しては、二千年前に書かれた中国医学の古典『黄帝内経・霊枢・官能』に以下の記録があります。
「目がよく効く人に色診をさせれば良い。耳がよく効く人に聞診をさせれば良い。しゃべることが得意な人であれば伝授の仕事に携わさせれば良い。言葉が穏やかで、性格が静かで、手先が器用で、心が細かい人に鍼灸治療に携わさせれば良い。体が柔らかく、心が調和する人に按摩や運動療法をやらせたら良い。言葉がきつくて人を軽蔑する人に呪術治療をさせれば良い。指力が強くて不意に人を傷つけることがある人に指圧治療をさせれば良い」
関連記事
AIが真偽を曖昧にする現代、孔子の「巧言令色」の警鐘を重ね、日本の職人技に宿る「人の時間と心」に注目。機械には決して偽造できない、手仕事が生み出す究極のリアリティと真の信頼(信)の本質に迫る一編
裸足で大地に触れるだけで、心身に変化が起こる? グラウンディングに期待される14の健康効果と、研究の現状、実践方法を紹介します
親がスマホに気を取られていると、子どもはどう感じるのでしょうか。研究が示す親子の絆への影響と、つながりを深める習慣を紹介します。
高血圧は認知症の危険因子ですが、虚弱な高齢者では異なる傾向も。約6千人の研究が示した、血圧と認知症リスクの意外な関係を紹介します
泥から名器へと生まれ変わる宋代磁器の製作過程を通して、人生の試練の意味を紐解く随想文。過酷な窯の烈火をくぐり抜けてこそ本物の輝きと気骨が宿るように、逆境こそが人を美しく磨き上げるのだと静かに語りかけます