EU、米大統領訪問で通商問題の前進期待

[ブリュッセル 9日 ロイター] – 欧州連合(EU)欧州委員会のドムブロフスキス上級副委員長(通商担当)は9日、来週のバイデン米大統領のブリュッセル訪問について、米との通商紛争を早期解決し、連携を強化して世界貿易の課題に対処することにつなげたい考えを示した。

ドムブロフスキス氏は欧州議会で「信頼と確信を構築する措置として、EU・米貿易紛争を解決しなければならない」と表明。

EUと米国は、双方の航空機メーカーへの補助金問題を巡って発動した制裁関税の実施を一時停止している。ただ米国は、トランプ前政権が発動したEU製鉄鋼・アルミへの追加関税は維持している。これに関しEUはさらなる対抗措置を控えている。

ドムブロフスキス氏は「追加の対抗措置を控えることで、公平かつバランスが取れた形で問題を解決したいという明快なシグナルを米国に送っている。今度は米国が約束を実行する番だ」と述べた。

EUは、AI(人工知能)やデータの取り扱いで互換性のある標準設定に向け評議会創設を提案しており、米国の参加を期待している。

さらに、世界貿易機関(WTO)改革推進で米と協調したい考え。

ドムブロフスキス氏は「非市場経済国に起因する試練」に双方が協力して対処することにコミットすることを期待すると述べた。

バイデン大統領は14日に北大西洋条約機構(NATO)首脳会議、翌15日にEU首脳との会議に出席する。

関連記事
アメリカのキャンパス、テスラの工場、そして今月スウェーデンで開催されたユーロビジョン・ソング・コンテストの会場において、混乱を招き、あからさまに破壊的ですらある凶悪犯たちに共通するものは何だろうか?彼らは皆、何らかの形で資本主義を破壊したいのだ。
5月16日、欧州の消費者団体は、動画プラットフォーム拼多多(Pinduoduo)の海外ECオンラインショップT […]
世界政府実現への努力は決して止むことはなかった。国連はその一つに過ぎない。エリートの狙いは、最も賢い人々からなる極少数のエリートによって支配される未来の世界政府だ。
多くのアメリカ人は、いまや1960年の選挙についてあまり覚えていない。 また、2020年の選挙が1960年の選挙と非常に似ていることに気づいている人も少ない。
アヴリル・ヘインズ国家情報長官によると、北京は米国や世界の選挙に影響を与える能力に自信を深めているという。 2024年の選挙に対する外国の脅威に関する上院公聴会でヘインズ氏は、中共当局は人工知能とビッグデータ分析を通じて影響力作戦のツールを完成させていると述べた。