国民・山尾議員、今任期で政界退く意向 「永田町はプレーヤー交代が必要」と持論説く

国民民主党の山尾志桜里議員は17日、今回の任期で政治家として「一区切りしたい」との考えをブログにつづり、秋の選挙には出馬しない意向を表明した。山尾氏は現職として3期10年、国会議員を務めた。

山尾議員は、「皆さまへのメッセージ」と題する記事を自身のブログに投稿し、国会議員の「新陳代謝」の必要性を書いた。議員任期の制限や現職の予備選挙実施など、「永田町に一番必要なのはプレーヤーの交代」であると持論を説き、このうえで、次の選挙には出馬しない意向を表明した。

山尾議員は今後の活動について明言していないが、「日本の自由と民主主義、法の支配の成熟」に関わる仕事の重要性を説いている。また、残りの任期で、憲法の緊急事態条項案や、党内でまとめた人権侵害対処法の条文案の精錬化に取り組むとした。条文は「どなたでも、どの政党にも参考にしていただけるように」SNSなどで公開するという。

山尾議員は2020年6月、自民党の中谷元議員とともに、十数カ国の民主主義国の超党派国会議員が参加する「対中政策に関する列国議会連盟(IPAC)」の日本共同代表を務めた。日本国会においても、リベラル派議員として、香港の人権侵害やウイグルの女性迫害問題などを取り上げ、日本版マグニツキー法(人権制裁法)制定の必要性を主張した。さらに、従来の支援型外交にはなかった別の選択肢として、制裁を伴う「積極的な人権外交」を推進した。

(佐渡道世)

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